最終便のプラネタリウム
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SF / 短編

最終便のプラネタリウム

著・星野 ルナ

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2026年4月27日 投稿 · 2026年4月29日 更新
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あらすじ

廃止が決まったプラネタリウムの最終上映。最後の客は、五十年前にここでプロポーズした老人だった。

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CHAPTER 1
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最終便のプラネタリウム

閉館まで、あと一時間。

佐々木は投影機のスイッチに手を置いた。ツァイス製。一九七四年製造。自分より年上の機械だ。半世紀の間、この丸いドームに星を映し続けてきた。

今日が最後の上映になる。

市の予算削減。来場者数の減少。理由はいくつもあった。どれも正しく、どれも佐々木の胸を抉った。

「すみません、まだ入れますか」

振り返ると、杖をついた老人が立っていた。八十は超えているだろう。背は曲がっているが、目だけが異様に澄んでいる。

「もちろんです。最終上映、二十時からです」

「二十時か。あの時と同じだ」

老人は中央の席に座った。他に客はいなかった。最終日の最終回。来るのは物好きか、よほどの思い入れがある人間だけだ。

佐々木は照明を落とし、投影機を起動した。

かすかな機械音。そして——星が生まれた。

何千もの光点がドームに散らばり、天の川が白い帯となって頭上を横切る。オリオンが腕を広げ、北斗七星が北極星を指し示す。

佐々木はマイクを取った。

「本日は、当プラネタリウムにお越しいただき、ありがとうございます。一九七四年の開館以来、五十二年間——」…

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目次

全 1 話
    01

    最終便のプラネタリウム

    3 min

作者について

星野 ルナ

『最終便のプラネタリウム』ほか 1 作品を投稿。

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