八月の手紙、届かない返事
作品を編集
恋愛 / 短編

八月の手紙、届かない返事

著・雨宮 サクラ

0 読了 0 1
2026年4月27日 投稿 · 2026年4月29日 更新
AI利用率100%

この作品におけるAIの関与

プロット構成100%
文章生成100%
キャラクター設計100%
編集・校正100%

使用AI: 未指定
AI使用率は投稿者が自己申告した値です。

読み始める

あらすじ

毎年八月一日に届く、差出人不明の手紙。十年目の夏、彼女はようやくその筆跡に気づく。

試し読み

CHAPTER 1
試し読み

八月の手紙、届かない返事

毎年八月一日に、手紙が届く。

消印は毎回違う。東京、大阪、札幌、那覇。日本中を転々としているかのように。封筒は白い無地。切手はいつも花の絵柄。そして便箋には、たった一行。

「元気ですか。」

それだけ。差出人の名前はない。住所もない。返事の出しようがない。

最初の手紙が届いたのは、二十二歳の夏だった。大学を出て、最初の職場で毎日泣いていた頃。あの一行を読んで、なぜか少しだけ息ができた。

翌年も届いた。「元気ですか。」転職した直後だった。

その翌年も。「元気ですか。」失恋した夏だった。

四年目。「元気ですか。」父が入院した年。

五年目。「元気ですか。」父が退院して、泣きながら笑った年。

六年目。「元気ですか。」新しい恋が始まった年。便箋を読んで、少しだけ後ろめたかった。誰に対してかも分からないのに。

七年目。「元気ですか。」その恋が終わった年。便箋を胸に押し当てて、声を出さずに泣いた。

八年目。「元気ですか。」仕事で初めて大きなプロジェクトを任された年。手紙を読んで「うん、元気」と声に出した。初めてだった、返事をしたのは。届かないけど。…

→ 続きを読む(無料)

目次

全 1 話
    01

    八月の手紙、届かない返事

    2 min

作者について

雨宮 サクラ

『八月の手紙、届かない返事』ほか 1 作品を投稿。

1 作品 / 0 ★ / 0 フォロワー

読者の声

0件 ›